９月４日未明からの台風２１号は、雨はさほどでもありませんでしたが、
風がとても強く公園や鉄道林が数えきれないほど倒れました。
近くの公園の大きな木も太い枝が裂けるように折れ、
電線を切ってしまいました。
前日から天気予報で何度も注意喚起されていたので、風対策として
物干しざおを片付け、風の当たる南側の窓に養生テープを貼り、
カーテンも細かく留めました。
高齢の母もいるので避難の準備もしました。
断水時のために飲料水と生活用水をタンク一つ分確保し、
また停電に備えて懐中電灯も家族一人に一つ、
乾電池でつくランタンをリビングに置き、
冷蔵庫の冷凍室にはありったけの保冷材を入れました。
幸い大きな被害はなく、庭の野菜の支柱が傾いた程度で済み
ホッとした矢先のことでした。
翌９月６日午前３時８分、今まで経験のない揺れ、地震が起きました。
北海道胆振東部地震です。
揺れは縦にズンときて、家自体がミシミシを音を立て、
これは尋常ではない。あの３月１１日に思ったことと同じ。
飛び起きて１階に降り母の安全を確かめ、とにかく動き回りました。
この地区の震度は５強、
これまで震度４では家の中で落下するものはありませんでしたが、
やはり５強となるとお仏壇のものは落ちて灰が散らばり、
掛け時計は一つが電池を飛ばして床に落ちました。
割れると危険な食器類は数個落ちた程度で割れることもありませんでした。
これは食器棚が古い物で、開き戸が元々きつかったのが良かったのと、
台所がクッションフロアのため衝撃が少なかったのだと思います。
またタンス類は少し前に突っ張り棒をつけていたので、
ちょっと緩む程度で倒れることもありませんでした。
流石にスチール机の引き出しは飛び出したり、
軽い引き出しは飛び出していましたが、壊れることもありませんでした。
家は周りの砂利部分が下がったものの大丈夫でした。
しかし地震が起きてから十数分後停電発生。
携帯ラジオをつけて暫くした時、
母が水の勢いが弱くなったことに気づき、
急いで台風用に備えた以外も水を貯め始めました。
１時間後、断水。
気が付くと夜は明けていました。
７時頃携帯の防災メールで給水所の開設を知り、
ご近所にも知らせてから給水所に向かいました。
７時２０分到着、給水完了は１０時２０分。
次の給水車が来るまで３０分待って、また切れたらまた３０分待っての
繰り返しでした。
その後もみな３時間はかかったそうです。
台風一過で晴れた空、強い風が残る中、みなじっと並んでいました。
自宅に帰りラジオを２台、チャンネルを複数使い情報収集。
次第に各地の震度と被害がわかってきましたが、
耳からのみなので想像することが難しかったです。
他の方々は携帯やスマホでワンセグを使いＴＶを見たようですが、
家の一帯は受信できず（近くのアンテナ搭の電波が影響している様子）、
またバッテリーも消耗するので
携帯では防災メールや親類との連絡にのみ使うようにしていました。
電気に関しては、火力発電所が稼働し出してから１時間ほどで回復し、
それに伴い浄水場も動きだしたので夕方には水も出るようになりました。
我が家はかなり早めに電気、水が通ったのですが、
道路一つ隔てた地域は断水にはならなかったけれど、
電気の復旧には丸二日かかったそうです。
電気が通り、ＴＶで見た光景は信じられないものばかりでした。
以前行った街も大変な被害を受けていました。
その後ニュースやネットで墓地の被害もかなり出ていると知り、
１週間後に様子を見に行って来ました。
我が家のお墓は被害がありませんでしたが、両隣や裏側のお墓は
竿石がずれていました。他にも灯篭が倒れたり、墓碑銘が倒れたり、
台風で根こそぎ倒れた木が沢山ありました。
今日お墓詣りに行くと近くのお墓は修理されていましたが、
全体の２０％が大きな被害を受けたとのことで、
まだ修理が済んでいないお墓もありました。
２週間が過ぎた今でも余震もあり避難所にいる方もいます。
人によって被害は様々ですが、
小さなことから出もクリアしていけたらと思います。
今回役に立ったこと・物
単３電池でつくランタン～かなり明るく部屋全体が明るくなりました
２０Ｌポリタンク～台車と引手がついて運びやすい
ただし満杯に入れると重すぎるので８分目くらいで
携帯ラジオ～複数台で複数チャンネルを聴き情報収集
離れた部屋で使いました
ガソリン～いつも残り走行距離１８０ＫＭくらいになると満タンにして
いたので今回急いで給油する必要はなかったです
懐中電灯～一人一つ、できれば一部屋に一つあると安心
台風や地震で交通機関も止まり、心配になったのが、
９月１７日に函館で行われる予定のスタレビのライブでした。
代替の手段を考えたり、スタレビや関係者のＨＰを見て過ごしました。